不用品回収業者は家電品などリサイクル料金や回収料金を支払えば回収してくれます。しかし、以前は無料で回収してくれる業者がいました。無料回収所や拡声器などを使って街中で無料回収していますと巡回していました。自分は有料だと思うと納得できないでしょう。しかし今の業界では無料では赤字になってしまうのが現状です。実際そういった業者の大半が廃業に追い込まれています。なぜかというとそのほとんどが輸出業者に有価物として出して利益を得ていたのですが、近年は少額になり、断られる物が多くなりました。これは輸出先の規制の強化なども影響しているので、企業努力などではどうにもなりません。また、家電リサイクル法によりリサイクル料金が必要となる物もあるので依頼者の支払う金額は高くなってしまいます。
著しい利益率の低下
不用品回収業者は鉄やプラスチック、レアメタルなど家電品からとれるので荒稼ぎしていると思っている方もいますかね。以前は確かに中国から雑品スクラップで買い取ってもらい利益率は非常に高かったといえます。ですが、2018年には環境問題などもあり雑品スクラップの事実上輸入禁止を発表しました。その結果、無料の回収は出来なくなり、不用品回収業者もさらなる企業努力が必要となっています。
見極めが必要不可欠
不用品回収業者を初めて利用する人や滅多に利用しない人の場合、思ったよりも料金が高かったいざ依頼してはみたものの納得がいかないと感じることもあるかもしれません。もしかして、ぼったくりではないか?という疑問を抱く人もいるでしょう。確かに悪い業者がいるのも事実です。ですが、誠実な不用品回収業者もたくさんいます。そうした業者とトラブルにならないよう依頼者様も気持ちよく不用品回収できるように見極めが必要です。
あまりにも安い業者にご注意
あまりに安い事を言うのは、作業終了時、不当に高額な料金を請求されるかもしれないのです。こうした業者の中には例えばトラックに積み込んでから「回収は無料ですが、トラックへの積み込みに○万円必要です」と言ったり、「じゃあトラックから下ろしてくれ」と言えばその作業に料金を請求する業者もいます。本当に他の業者に比べて極端に安い料金で回収してくれたとしても、そのあと不法投棄などの違法な手段で回収品を処分している可能性があります。
このような不用品回収業者に依頼をしてしまうと、依頼者にとってはもちろん環境にとってもマイナスになってしまいます。また、格安の料金を提示しておきながら「想定していたよりも多かったので、この金額になります」と事前確認のない料金を請求されるケースもあります。不用品回収業者が違法業者なのか合法業者なのか見極めが必要ですね。
業者が出すのにも必要な料金がある
家電リサイクル法に定められている家電には、それぞれリサイクル料が定められています。処分品として回収してもらうには、少なくともリサイクル料がかかるはずです。その金額を無料で回収するのであれば、その業者はリサイクル料の金額分だけ損しています。
「無料」という宣伝文句に惹かれて回収を頼むと、「回収は無料ですが……」とリサイクル料と合わせて別途料金が請求される可能性が高くなります。